うかたまについて 定期購読申し込み お問い合わせ
vol.6 表紙 2007 vol.6 春

2007年3月5日発売
定価802円(税込)

カート 購入する

野の草を摘む暮らし

草を摘んで、料理して、いただく。自然のリズムにあわせて暮らす。
そんな毎日の楽しみ方を長野県売木村で見つけた。

写真=富井昌弘

ジュイドールの摘み草料理
写真

奥田一子さん

「草を食べるっていうのは、大地のパワーをそのままいただいているってことなのよ。」と長野県売木村の奥田一子さん。子どもの頃から草を摘むのが大好きだった奥田さんは、もっとたくさんの人に摘み草料理のおいしさ、楽しさを知ってもらいたいと、3年前の春、自宅に摘み草料理店「ジュイールどうろく」を開いた。えっ、こんなものが食べられるの? と思ってしまうような、野原や道端に当たり前に生えている草花をアレンジして、おいしく食卓に登場させる。
奥田さんは、村の有志でつくったNPO法人つみくさの里のメンバーでもある。村にやって来る東京の中学校からの修学旅行生を受け入れたり、地元の小中学生に摘み草料理を教えたりと、いろいろな場面で積極的に関わっている。

写真

ヤマツツジのジャム

.ヤマツツジ 100gのおしべ、めしべをとり、ざっと洗う。
.ホーローの鍋にツツジ、水 1カップを入れて弱火にかけ、やわらかくなるまで煮る。色が水に出てきてから、5分ほど。
.ボウルにこす。絞り汁はそのまま、絞りかすはフードプロセッサーでみじん切りにして、鍋に戻す。
.砂糖大さじ2、ペクチン小さじ2/5(全量の3%)を加え、弱火にかけ、とろみがついたらできあがり。

ヨモギのクレープ

.ヨモギ10房をさっと塩ゆでし、水にはなしてさらし、水けを切って、フードプロセッサーにかけ、みじん切りに。
.ボウルに、小麦粉おたま山盛り2杯、牛乳1/2カップ、塩小さじ1/2を入れて混ぜ、ヨモギを混ぜる
.植物油をひいたフライパンにうすく生地を流し、両面を焼く。ジャムなどを塗っていただく。

ヤマツツジのアイスクリーム

冷えた生クリーム1カップ、牛乳1/2カップ、砂糖大さじ1、ヤマツツジジャム100gをミキサーに30秒かけ、生クリームが固まったらできあがり。

奥田一子さんのお話のづつきと、そのほかの摘み草料理や草の見分け方は、うかたまVOL.6で!