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vol.7 表紙 2007 vol.7 夏

2007年6月5日発売
定価802円(税込)

田舎の本屋さんで購入する
おかんメニュー

100人のおかんから100のオリジナル料理を教えてもらいました。
料理が生まれた背景はじつにさまざま。エピソードとともに紹介します。

写真=富井昌弘、松本晶、武藤奈緒美、國米恒吉

宇田川さんちの春巻/おかか海苔巻き 宇田川さんちの春巻/おかか海苔巻き
千葉県市川市/母:宇田川貞子さん(63歳)/娘:野川貴子さん(36歳)/息子:宇田川勝隆さん(34歳)
宇田川さんちの春巻/おかか海苔巻き

春巻は鶏ささみ、タケノコ、もやし、しいたけを炒めて、片栗粉、長ネギを混ぜ、皮で巻いて揚げる。

家族が集まるときは必ず出てくるものといえば、手づくりにこだわる母の春巻き。特別な味じゃないのにおいしくて、1人につき4本は食べるとか。おかか海苔巻きはおばあちゃんの代から受け継いだおかんメニュー。おにぎりじゃなくてなぜか海苔巻き。「学校に行くときはポケットに海苔巻き入れて行ってました」(娘)。

福谷さんちの豚と大根の味噌煮 福谷さんちの豚と大根の味噌煮
愛知県名古屋市/母:福谷佳子さん(53歳)/息子:福谷隆宏さん(21歳)
福谷さんちの豚と大根の味噌煮

乱切りにした大根を米のとぎ汁でゆがき、鍋で豚肉を炒め、大根を加え、砂糖と味噌と酒で味つけ。

福谷家では、味噌といえば赤味噌。赤味噌は大豆と塩だけでつくる豆味噌で、色も味も濃厚だ。じつは息子さんが中学生のとき、弁当のおかずをとるのが常だった不良グループの子が息子さんの弁当を見て「こんなもん、食いもんじゃねえ!」。見た目で不良にウケなかったのがこの赤味噌煮だが、一晩おいて味がしみていておいしそう。

小山さんちのニラせんべえ 小山さんちのニラせんべえ
長野県長野市/母:青木清子さん(75歳)/息子:小山厚子さん(50歳)
小山さんちのニラせんべえ

ニラ1/2束、小麦粉200g、卵1個、味噌大1、砂糖大1、ぬるま湯約100mlを練って、フライパンで焼く。

母がおやつや日曜日のお昼などにつくってくれた懐かしい味。砂糖醤油をつけて食べるのが定番だが、うちでは蜂蜜をかけることも。弟がよそでごちそうになって「え〜、蜂蜜つけるの?」とびっくりされ、わが家独特の食べ方だったことが判明。母は「子どもには、少しでも栄養がある方がいいと思ったから」と。

元澤晴美さんちのたこ焼きチャーハン 元澤晴美さんちのたこ焼きチャーハン
東京都江戸川区

みじん切りにしたキャベツと長ネギをフライパンで炒め、タコとご飯を加える。ソースやマヨネーズ、ケチャップ、青のり、おかかなどをトッピングして完成。以前、夕食は何にしようかと冷蔵庫をのぞくと、たこ焼き用に買ってあったタコがあったので、その材料でつくってみたのが始まり。

鈴木志保さんちの長芋ととんぶり、時々たらこ 鈴木志保さんちの長芋ととんぶり、時々たらこ
秋田県湯沢市

忙しいときでも手早くできる母の味。長芋を細いせん切りにし、皿に盛りつけて「とんぶり」をかけ、醤油で味付けする。いま私がつくるときは、とんぶりと似たもの(?)ということで、たらこで再現している。

松久ヒロ子さんちのオーロラ 松久ヒロ子さんちのオーロラ
鹿児島県川内市

オーロラの色をしているからオーロラという名前のこの料理は、30年程前におばあちゃんが地域の婦人学級で習ってきたもの。炒めたひき肉や玉ねぎ、白菜をホワイトソースで煮込み、ケチャップで味つけする。

そのほかのたくさんのおかんメニューとつくり方は、うかたまVOL.7で!