定番の煮豆はもちろん、ごはん、汁物、サラダ、おやつにしてもおいしい豆。
豆のある暮らしを楽しんでいる人たちの台所にお邪魔をして、
お気に入りの豆料理や豆を煮る鍋・保存方法を教えてもらいました。
写真=北野謙
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金子さんの台所には大福豆、パンダ豆、ウラドダル、ムングダルと、日本の豆から外国の豆まで13種の豆がびんに入って棚に並んでいる。バダはネパールに暮らしていた時に覚えた一品。浸水した豆と調味料をミキサーにかけペースト状にしたものを揚げて、トマトソースやヨーグルトをつけていただく。もとは豆とは思えないふわふわした食感が不思議でおいしい。
(写真左 A:チャナ豆と夏野菜炒め B:バダ C:ダル・スープ)
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「豆や乾物を使ったランチを出したい」というカフェのオーナーシェフの巽さん。豆はビンに入れて保管し、2週間に一度ほど一気に煮て小分けにして冷凍している。花豆のタルトは豆のボリュームがずっしり。でも甘さ控えめで豆の味がしっかりわかる見た目もかわいいお菓子だ。
(写真左 A:花豆のタルト B:大豆と押し麦のスープ C:ひたし豆と玉ねぎのスープ)
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150坪の畑で食べるものをまかなう原さんが重宝しているのが外のかまど。畑仕事の途中でもお茶を入れたり、お客さんをおもてなしできるのが魅力。黒豆のクリームチーズ和えは甘く煮た黒豆とクリームチーズで和えただけ。素材を生かしたシンプルな味つけなのは、自分で育てた野菜や豆がおいしいから。
(写真左 A:ゆで豆のシロップ漬け B:黒豆のクリームチーズ和え C:小豆とさつまいもの甘煮)
ベトナムから来日して20年のハーさんの台所は、日本の道具とベトナムの道具とが混在している。緑豆のお汁粉は子どもの頃、お母さんがつくってくれたおやつ。温かくても冷たくてもおいしい。タピオカやココナッツミルクを使うことで、ちょっと異国の香りがする。
(写真左 A:緑豆のお汁粉 B:ブラックアイのお汁粉)
斎藤さんは一日中火を絶やさない七輪で豆を煮る。しもつかれは節分の豆、正月の新巻鮭の頭、おろした大根とにんじん、酒粕を2日間煮込んだ北関東の郷土料理。冷たいしもつかれをアツアツのご飯にかけるのがごちそうだ。
(写真左 しもつかれ 写真右 斎藤さんのお母さんの辻サクさん)