【増刊うかたま】2010年12月号
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はじめに
食べることは暮らすこと――
『季刊うかたま』は
昔から受け継がれてきた“食べごと”の知恵と技を
自分たちの暮らしにも生かしていきたいと考えてきました。
つくることは暮らすこと――
『増刊うかたま』は、
日々の食べごとはもちろん、心身の健康、住まいまでテーマを広げ
どう暮らしを「手づくり」していくかを考えていきます。
今回のテーマは、
毎日の食べごとを支えてくれる「たれ・ソース・調味料」。
四季の食材を使って手づくりすることで、季節を感じられます。
旬をひとつの瓶に閉じ込めて、長く味わう知恵も身につきます。
いつもの味噌や醤油で、十分活用できます。
きちんとつくっておけば、毎日の料理が手早くできます。
そしてなにより、
市販の味にはない、わが家の味をつくることができます。
つくることは、楽しい。
おいしいことは、うれしい。
この本を、みなさんのそばに長く置いていただけたら
とてもうれしいです。
中川たまさんの提案
味噌・醤油・酢 いつもの調味料でふるさとの味
台所にある基本の調味料に、旬の素材や乾物を加えるだけで、なつかしい和の味やつくりおきのきく合わせ調味料になります。「手づくり調味料はふるさとの味」と中川たまさん。そのつくり方と上手な使い方を教えていただきました。
日本の和えもの
野菜などの淡泊な味はコクのある衣で。うま味のある魚介類は、酸味や辛味をきかせた衣でさっぱりと。素材のおいしさを引き出す和え衣は、「ソース」の一種でもあります。
按田優子さんの提案
毎日使える、味の世界が広がる スパイスとハーブの自家製調味料
「おいしさに国境なし」という按田優子さんは、万国のハーブやスパイス使いの達人。毎日楽しめる手軽な使い方を教えてもらいました。いつものお家のごはんにプラスするだけで、中国・韓国・中東風…とレパートリーが広がります。
うかたまアンコール
・林弘子さんに教わる きちんとつくる基本の味
身近な素材と旬の食材でつくる、ソースに味噌に保存食。手づくりならではの、自分のおいしさを生み出すことができます。
・中川たまさん 梅の食卓 8種の保存食と使い方
味噌や醤油に漬け込んだり、砂糖と煮たり、梅の出回る時期につくりおきすると、料理にもお菓子にも幅広く使えます。
・Hikaruさんがつくる おすそわけの瓶詰め
旬の魚や野菜のおいしさを長く楽しみたいとき、ひと手間加えてアレンジすると、素材の新しい楽しみ方も発見できます。
調味料の使い方や保存の疑問にお答えします